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ぐるっとヨーロッパ: Hungary(10) ハンガリーの温泉文化

ブダペストで温泉に入るのを楽しみにしていましたが、結局、温泉には入りませんでした。

ハンガリーの国土は地盤が薄く、地下水に地熱が伝わりやすいために温泉が多いのだと聞きました。直接火山の熱が伝わる日本の温泉と違い、湯温も低くなっています。また、湯量が多いのが特徴で、湖全体が温泉というところもあります。

湯温はだいたい体温に近い35-6度、高くても40度ちょっとです。そんなぬるめの温泉にゆっくりつかって家族や知人とコミュニケーションを取るのが、ハンガリー流の楽しみ方です。反面、子どもには屋内での入浴を認めないなど厳しい点もあります。

最近、日本では大型スパリゾートがはやっています。一方、開放感あふれる露天風呂で景色や外気を感じながらノンビリ静かに温泉につかりたい思いもあります。

パンツがどうの、敷居が高いなどと温泉に入らなかった言い訳をしましたが、本当は、旅人だからこそ日本流といわないまでもイメージしていた温泉にノンビリ入りたいという思いがあったからです。

ブダペストには100を超す源泉があり、そのうち50近くを温泉として利用しているそうです。よくさがせば、日本の銭湯のようにすっ裸で入れる温泉があったかもしれません。

Morocco(14) 公衆浴場でまさかの…で、昭和30年代初めの日本の銭湯について触れています。あわせてお読みください。

最近、ハンガリーでは温泉での夜通しコンサートなど、さまざまなイベントが催されています。もちろん観客は温泉のなかで盛り上がるのですが、その辺は日本とは楽しみ方が違うようです。

ローマ人が温泉を発見し、その温泉にオスマン人が手を加え、最後にマジャル人が仕上げを行った。ハンガリーの温泉にそんな流れを感じます。

ハンガリーの温泉について疑問を一つ: 体を洗う時はどうするの? パンツをはいたままなの?

「いいえ、ちゃんと体を洗う場所があります。そこでパンツを脱いでから洗ってください。温泉に入る場合は、もう一度はいてください」

受付の青年が教えてくれたのですが…[面倒くせーッ]。

セーチェーニ温泉の先には遊園地があり、さらに一般道路が続いていました。どうやら英雄広場の反対側に出たようです。一般道路を走り、再び公園内へ。野外音楽堂、スケートリンク、博物館と広い園内に施設が点在しています。[いゃあ、こりゃ広いわ。新宿御苑の倍以上かも]

掲示板の地図を頼りに公園内の中央道路に出ると、そこはちょうどセーチェーニ温泉の正面でした。その重厚な造りの建物はとても温泉施設とは思えません。温泉の横に地下鉄の案内表示があります。どうやら公園内に地下鉄の駅があるようです。

一日だけでしたが、自転車でブダペストの街を回ってみました。[もういいかナ]宿へ戻るには一番北にあるアールバード橋が便利なのですが、拡張工事のためか、ときどき交通規制が行われています。アールバード橋を避けて鎖橋を渡って宿へ戻ることにしました。

アールバードはハンガリー建国の父といわれる大首長です。その子孫が後の初代ハンガリー王国の国王になっています。セーチェーニ橋が鎖橋と呼ばれるのは、強度を増すためにメインケーブルにチェーンがつかわれているからです。

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