西ドイツのちょっとした街の中心部には必ずといっていいほど「マルクト広場」と呼ばれる広場がありました。その名の通り、市場(マーケット)が過去または現在も開かれている広場です。昨今、季節になると日本でも取り上げられるようになった各地のクリスマスマーケットもこの広場で催されます。
市場では旬の野菜や肉やソーセージのほかに色鮮やかな花や雑貨なども売られています。私はスーパーマーケットでの買い出しがほとんどでしたが、冷やかしのつもりで覗いた市場でも時々食材を手に入れていました。
ここボンにも旧市街の中心、観光案内所のそばにマルクト広場がありました。いや、広場のそばに観光案内所があるというのが正解でしょう。
広場は一般的にスクウェアですが、ボンのマルクト広場は長細い形状で東側奥には市庁舎が建っていました。中央のモニュメントから西側が先細りしており、その部分が常設の市場になってるのです。
私は観光パンフレットを見ながら考えていました。[えーと、連邦議会にボン大学、それにベートーベンの生家か。とりあえず近場のベートーベンの生家へ行ってみるか]
市庁舎を背に広場を撮った写真です。手前はオープン・カフェ、モニュメントの向こう側が市場で屋台風のお店やパラソルが見えます。市場の先を右に曲り、2ブロックほど行くとベートーベンの生家があります。
以下、ウィキペディアより引用します。
マルクト広場は、ドイツ語やオランダ語/フラマン語などがおもに用いられる地域において、市場を意味する Markt を含む名称(ドイツ語:Marktplatz、オランダ語: Markt など)が市街地内の広場の固有名称となっているもの